本日のサッカー部のミーティングで、研修講師の仕事をされている大学の先輩にお聞きしたMIT教授のダニエル・キム氏が提唱する成功循環モデルの話をしました。
組織がうまくいっているときは、①関係の質が高まる→②思考の質が高まる→③行動の質が高まる→④結果の質が高まる→⑤関係の質が高まるという好循環で回ると言っています。
具体的には、好循環が作られる場合は、①チームの関係性が良く、お互いに認め合っていると、②対話を通して良いアイディアや、お互いを助け合う思考が生まれ、③結果としてく新たな挑戦や、助け合う行動が生まれ、④成績も向上し、⑤さらにチームの関係が良くなる、という流れです。
熊高サッカー部がこうなることを期待しています。
ところが逆に、結果の質が下がると、全く同じ構造の悪循環に陥ることがあるそうです。①成績が下がり、②上司部下間、部門間の関係が悪化し、③責任のなすり合いや、失敗を恐れる思考になり、④部分最適の行動や消極的な行動が生まれ、⑤成績が下がるという流れです。
サッカーの試合でなぜか強いチームが負けてしまうときに似ています。
また、教育心理学者のタックマン氏のグループの成長段階の話もしました。
①Forming、 ②Storming、③Norming、④Performingの4つの段階があり、②の嵐の段階を経なければ、本当のグループの力は出ないそうです。
キャプテンのリーダーシップに任せっきりにするのではなく、思っていることをお互い遠慮せずに言い合って、チームとしてのエネルギーを発揮できる集団になってくれることを期待しています。
ただサッカーを一所懸命やる集団から、ワンランク上の強くしなやかなチームになったときに、強豪校の仲間入りができるのではないかと感じています。
- 2013/01/15(火) 23:19:29|
- 顧問のひとりごと(福島)
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